企業分析

【BP】世界をリードする英国エネルギー企業

【BP】世界をリードする英国エネルギー企業

BP (旧称:British Petroleum/ブリティッシュ・ペトロリアム)ADRは、
イギリスに本拠を置くグローバルエネルギー企業
BP plcのアメリカ預託証券(ADR)です。

同社は石油や天然ガスの探鉱・生産から精製・販売まで、
エネルギー事業の幅広い領域を展開する世界最大級の企業の一つとして知られています。

ADRとは?

American Depositry Receiptの略称。
元々は、米国の投資家向けに米国以外の企業に自国通貨(ドル建て)で
投資できるように作られたもの。
米国株は通常、受取配当金に外国税として10%源泉徴収されますが、
当該BPのADRはこの10%が非課税。

私は約1000ドル投資しております。
コロナショックで株価が落ちたところを拾いました。
配当利回りが5%を超えていたので下げ幅は限定的と思い、
購入に至りました。

そして、先日四半期配当金を拝受致しました。
12.07ドルとまだまだ少ないですが、嬉しい限りです。

【BP】事業内容

上流事業

世界各国で石油や天然ガスの探鉱・生産事業を展開しています・
2023年には、日量280万バレルの原油相当量の生産量を達成しました。
BPは、探鉱・生産事業における技術革新と効率化に積極的に取り組んでおり
生産コストの削減と収益性の向上を目指しています。

中流事業

石油や天然ガスを精製・加工する中流事業も展開しています。
世界各国に精製所を持ち、年間約1億7000バレルの原油を加工しています。
BPは中流事業における環境負荷の低減とクリーンエネルギーへの転換に
積極的に取り組んでおり、持続可能な事業運営を目指しています。

下流事業

石油製品や天然ガスの販売事業も展開しています。
世界各国にガソリンスタンとやコンビニエンスストアを持ち、
年間約7000万人の顧客にサービスを提供しています。
BPは、下流事業におけるデジタル化と顧客体験の向上に
積極的に取り組んでおり、競争力強化を目指しています。

再生可能エネルギー事業

太陽光発電や風力発電などの再生エネルギー事業にも
積極的に投資しています
2023年には、再生可能エネルギー事業の総発電容量が10ギガワットに達しました。
BPは、再生可能エネルギー事業の拡大を通じて、
脱炭素化への取り組みを加速させています。

業績推移

BPの過去5年間の業績を見ていきます。
売上高、営業利益、当期利益、営業利益率、営業CFマージン

BPの業績推移はかなり激しく乱高下しております。
原油価格の高低に伴って、業績が左右されます。
株価もほぼ似通った動きをします。
その点は留意しておかなければいけません。

フリーキャッシュフロー推移

BPの過去5年間のフリーキャッシュフローを見ていきます。
営業CF、投資CF、フリーCF、営業CFマージン、フリーCFマージン

2020年にフリーCFがマイナスに転じていますが、
概ね安定しております。
2010年代は4回ほどマイナスに転じていましたから、
堅調に推移しているのは好感が持てます。

配当と配当利回り

配当金と配当利回りの推移を見ていきます。

2020年、2021年と大減配を迫られましたが、
それ以降持ち直して増加に転じております。
まだ2019円の半分ほどですが。

今後は余程大きな変革がない限り、この水準を維持していくのではないかと
考えております。小幅な増配が続いてくれると嬉しいですね。

今後の展望

BPは、世界的なエネルギー需要の増加と脱炭素への取り組みを追い風に、
今後も成長が期待されています。
特に、ESG投資を意識するようになってからは、
天然ガス(LNG)事業や再生エネルギー事業への投資を積極的に進めており、
長期的な成長戦略を推進しています。

投資判断

BPは、高い収益制、グローバルな事業展開、脱炭素化への取り組みなど、
投資家にとって魅力的な銘柄といえます。
しかし、エネルギー価格の変動、環境規制、地政学リスクなどの
投資リスクも存在します。
投資判断に当たっては、これらのリスクも理解した上で、
長期的な視点で検討することが重要です。

まとめ

BPは5%を超える高配当でありながら、
米国企業で一般的な10%の源泉徴収税がありません。
なので、二重課税がありません

私は旧NISAで保有しているので
完全非課税で配当金を受け取れることは嬉しいです。

ESG投資が叫ばれている昨今の情勢を鑑みると、
資源株は今後保有リスクがあるかもしれません。
業績が原油価格次第ですし、コロナのように巣篭もりで需要が低迷すれば、
また減配の可能性も出てくると思います。

ですが、個人的には資源というのは完全には無くすことはできない
と考えておりますので、今後もポートフォリオの一部に組み込んでいきます。
平時から分散投資を心がけていきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。