株式投資

配当は強制的な利益確定?

投資において、配当は投資家にとって重要な収益源の
一つです。定期的に収入が入ってくることはとても嬉しいことだと
思います。

しかし、配当は必ずしもポジティブな側面ばかりではなく、
『強制的な利益確定』という側面も持ち合わせています。

今回は、配当のメリットとデメリットを踏まえ、
投資における配当の役割について考えてみます。

以前の記事での意味を解いていきます。

配当とは?

配当とは、
企業が株主に対して利益の一部を分配すること
を指します。

これは、企業が株主に対して感謝の気持ちを伝えると共に、
今後も投資を継続してもらうためのインセンティブとして
支払われている側面がおおきいです。

配当のメリット

・定期的な収入を得られる
・投資の安定化
・株価の下落リスクを軽減

配当は定期的に支払われるため、
投資家は安定的な収入を得ることができます。

また、配当金は株価とは別に支払われるため、
株価の下落リスクを軽減する効果もあります。

株価が下落し、配当利回りが高くなり、
そこで下落が一時的に止まることがあります。
クッションの役割も果たします。

配当のデメリット

・税金がかかる
配当金には、所得税がかかります。
税金の観点からみると、配当金を支払うたびに
税金を納めるので、収めた分だけ損失となります。

・投資タイミングによっては損失になる
・企業の成長資金が減る

配当金には所得税がかかります。
また、投資タイミングによっては、
株価が配当金よりも大きく下落し、
損失になる可能性もあります。

さらに、企業が配当金を支払うために
成長資金を減らす場合もあります。

配当金は強制的な利益確定?

配当は、投資家にとってメリットとデメリットの
両面があります。

とくに、”配当は『強制的な利益確定』”という側面も
持ち合わせている点は重要です。

企業は、業績や財務状況を考慮して配当金の支払いを決定します。

私個人的に配当はクッキーの生地に似ているんじゃないかと
考えています。

生地=会社の利益

そこから配当という型がくり抜かれ、
その他の事業経費という型がくり抜かれます。
その他の部分は会社の資産としてまた合わさり、
さまざまな形に変化していきます。

もちろん、配当を切り抜かない方が
利益をそのままに事業へ再投資できます。
そして会社を大きくすることにつながっていきます。
事業投資機会が潤沢にある企業、例えばアマゾンやグーグルなどは
配当を出しません。
企業価値を複利効果的に増やすことができなくなるからですね。

また、配当の原資でもある企業利益が
「これまで何年も連続して出てきたから、今後も出るだろう」
という考えは間違っています。

業績が好調な企業は、高額な配当金を支払うことができますが、
業績が悪化した場合は、
配当金の減額や停止を余儀なくされることもあります。

結局は「その企業が今後利益を継続的に稼いでいけるか」
が重要になってきます。

投資家にとっては、高額な配当金は魅力的ですが、
必ずしも企業の成長に貢献しているとは限りません
むしろ、企業の成長資金を奪い、将来的な成長を阻害する可能性もあります。

「配当が出ているからこの企業は安心」
という考えはとても危険です。

利益があってこそ配当を捻出することができるのです。

投資における配当の役割

配当は、投資家にとって重要な収益源の一つですが、
投資の目的やタイミングによっては、
必ずしも最適な選択肢とは限りません。

投資において配当をどのように捉えるべきか、
以下の点を考慮する必要があります。

・投資目的
・投資タイミング
・企業の財務状況

投資目的が長期的な成長であれば、
配当よりも企業の成長性を重視するべきです。

一方短期的な収益を求める場合は、
配当金の高い企業を検討するのも
一つの選択肢です。

また、投資タイミングによっては、
株価が配当金よりも大きく下落し、
損失になる可能性もあります。
そのため、投資タイミングを慎重に検討する必要があります。

さらに、企業の財務状況も考慮する必要があります。
財務状況が悪化した企業は、将来的な配当金の
減額や停止を余儀なくされる可能性もあります。

まとめ

配当は、投資家にとってメリットとデメリットの
両面を持ち合わせています。

投資における配当の役割を理解し、
投資目的やタイミング、企業の財務状況などを考慮して、
適切な判断をすることが重要です。

個人的には定期的に配当金をもらえることは
とても嬉しく感じます。

現在はFIRE達成まで
この投資方針を貫いていきます。

長々と書き連ねてしまいました。
読みにくかったり、わかりにくいかもしれませんが、
ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。