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クイックHDが株式分割&増配 |東亞合成は100株から優待開始

最近、私のポートフォリオの中で「これは長く応援していきたい」と心から思える銘柄が出てきました。

それが、クイックHD【4318】と東亞合成【4045】です。

どちらの企業も、株主に寄り添う姿勢が感じられる発表をしてくれました。
クイックHDは「1株→3株の株式分割+実質増配」、東亞合成は「株主優待の新設」
どちらも地味ですが、誠実さを感じる内容でした。
今回はその2社を、私自身の保有経験を交えて紹介していきます。

クイックHD:1株→3株分割&実質増配の発表

まずはクイックHD。10月10日の終値後、11月30日を基準日として
「1株を3株に株式分割する」と発表されました。 
それに伴って、2026年3月期の期末配当予想が「50円 → 18円」へ修正されましたが、分割後換算ベースでは54円となるため、実質増配と受け止められています。

出典:2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明資料

株式分割の目的は「投資しやすくする」こと

クイックHDの発表資料には、株式分割の目的として
「投資単位を引き下げ、より多くの投資家に株式を保有してもらうため」
と記載されています。

つまり、株主を増やして企業の信頼性や流動性を高めたい、という意図です。
分割前の株価は2,300円台でしたから、100株だと約23万円。
3分割後は単元株(100株)が7万円前後で買えるようになります。

これで、私のような個人投資家でも手を出しやすくなりました。
私はすでにクイックHDを100株保有しているので、
分割後は300株に増える見込みです。

しかも、クイックHDは株主優待も100株→300株から対象
保有株数が増えることで、より恩恵を受けやすくなります。

クイックHDの業績は?

ここ数年、クイックHDの業績は非常に堅調です。
特に、人材紹介事業が絶好調

主力は「医療・建設・IT」など、慢性的な人手不足の分野。
転職サイト『e介護転職』や『建築転職ナビ』など、専門性の高いメディア事業も手掛けています。
そのため、単なる“人材派遣会社”ではなく、業界特化型の人材プラットフォーム企業として成長しています。

営業利益率は約13%と高く、自己資本比率は70%を超える健全財務。
増配と分割を同時に発表できるのも、
こうした強固な業績基盤があるからだと感じています。

私としては、
「分割で買いやすくなる
     ↓
 株主が増える
     ↓
 信頼性が上がる
     ↓
株価もじわじわ上がる」

そんな好循環を期待しています。

東亞合成:株主優待新設で100株に

次に東亞合成。10月27日に株主優待制度を新設すると発表されました。
最近は優待を廃止する企業が増えてきましたが、
そんな中での「新設」は本当に嬉しいニュースです。
東亞合成のように、長期保有を大切にしてくれる企業は、投資家として応援したくなります。

2025年12月末日時点の株主名簿に載っており、100株以上を1年以上保有している株主が対象となります。
内容としては、まず「自社製品(アロンアルファEXTRAゼリー状)1本」がもらえるほか、保有株数・継続保有年数に応じて「QUOカード」や「カタログギフト」も追加贈呈されます。

出典:株主優待制度の導入に関するお知らせ

私はこれを受けて、6月から少しずつ買っていた保有株を最近100株にしました。

優待は100株以上、1年以上保有している株主が対象です。
そのため、私の場合は最初の優待が届くのは2027年3月ごろ
すぐには届きませんが、長期で応援したい企業なので、問題ありません。

配当利回りも4%を超えて安定しており、長く持つほどメリットを感じられる銘柄です。

財務も堅実、配当も安定

東亞合成は、自己資本比率が75%以上、有利子負債も少なく超健全な財務体質。
配当性向は約50%と無理のない範囲で、配当利回りは4%台

いわゆる“高配当+優待”のバランスが取れた銘柄です。
私は2025年6月から少しずつ買い進めて、優待発表を機に100株にしました。

東亞合成の主力事業は「基幹化学品」。
これは社会インフラや製造業など、あらゆる産業に不可欠な化学素材で、全売上の約半分を占めます。
地味ながらも「社会を支える」存在であり、まさに縁の下の力持ち的な企業です。

投資家目線で見る今回の動き

クイックHDも東亞合成も、共通しているのは「株主を大切にしている姿勢」です。
株式分割・増配・優待新設──どれも企業からの“感謝のサイン”のように感じます。

特にクイックHDは成長企業×安定配当というバランスが良いと思っています。
現代では終身雇用はもう崩壊しつつあります。これから転職が当たり前になってくるでしょうから、安心して長期保有していきたいです。

東亞合成は安定企業×長期優待という方向で魅力が光ります。
東亞合成の主な収益は基幹化学品が売り上げや利益が約半分です。

基幹化学品はあらゆる産業、社会インフラに必要不可欠なので、
安心して長期保有できると感じています。
まだPBR1倍割れしてるので割安感があるのもいいですね。
知名度はあまりないかもしれませんが。

どちらも「ド派手に上がる株」ではありませんが、
じっくり育てていくタイプの良株だと思っています。

まとめ:株主を大切にする企業を応援したい

クイックHDも東亞合成も、共通しているのは「株主を大切にしている企業」だということ。
株式分割、実質増配、優待新設──どれも派手なニュースではありませんが、
“誠実さ”が伝わる発表です。

私はこういう企業を、これからも大切にしていきたいと思います。

どちらも、短期で売買するより“じっくり育てたい銘柄”です。
株価が急騰するような派手さはなくても、
長期的に見れば、こうした企業こそが信頼を積み上げていく。

私はこれからも、「株主に温かい企業」を見つけ、
その成長を一緒に歩んでいく投資を続けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。