綾辻行人『十角館の殺人』驚嘆

2024年は年間200冊読破を目標としています。
それで読んだ本を少し紹介させていただきます。

きっかけ

私はこれまでミステリー系の本は読んだことがなく、
どちらかといえば苦手な部類でした。

ですが、最近『まなの本棚』芦田愛菜著
を読みまして、辻村深月さんとの対談のコーナーに
本書のことも書かれていました。

私の好きな作家である辻村深月さんと
芦田愛菜さんが絶賛していたので、
興味を持ち即購入!

芦田愛菜さんの凄さ

『まなの本棚』は刺激的すぎます笑。
本をお好きなら、この本を読了後
さらに本を好きになるのではないでしょうか。

私はそうなりました笑。
芦田愛菜さんの語りに共感の嵐ですね。

出版されたのが2019年7月18日。
芦田愛菜さんのお誕生日が2004年6月23日のことを
考慮すると、14歳で執筆されたことになります。
筆舌に尽くし難いというか、
14歳でその語彙力どうやって身につけたのでしょうか。
教えて欲しいです笑。

あらすじ

本書はとある孤島で半年前に事件が起きるのですが、
大学生のミステリー研究会のメンバーが行くことになります。
その孤島にある館が十角館と呼ばれています。
由来は十角形の形をした館になっていて、
テーカップなど、なんでも十角形になっている
奇妙な館だからです。

その孤島で次々と連続殺人事件がおきます。

孤島でのミステリー研究会のメンバーの物語と
本土でのミステリー研究会関係者の物語が
同時進行で話が進んでいきます。

この本は1987年の作品なのですが、
2007年10月に新装改訂版が発売されています。

違いはどこなのか気になるところだと思いますが、
どんでん返しの一文が
ページをめくった最初の一文にあるのか
ページ途中に書いてあるのか
という違いです。

私は新装改訂版を読みました。
めくった時に例の1文を読む方が驚きがあるためです。

私は新装改訂版をおすすめします。

感想

最後に孤島での物語と本土での物語の
2つの物語が繋がる時があるのですが、
その時の1文に衝撃を受けました。

『ええええぇぇぇ!』
となります。

冗談ではなく本気です笑。
たった1文で世界がガラッと変わってしまいました。

私は職場の昼休みに読んでいたのですが、
声を少し発してしまい、同僚から奇異な目で見られましたが、
まぁいいでしょう・・・・。(必死な強がり)

最初は本書で出てくる登場人物名が、
欧米のミステリー作家諸氏に由来しているため、
カタカナで慣れていないこともあり
なかなか覚えられませんでした。

ですが、読み進めていくうちに慣れます。
慣れてしまえば、すんなり読み終えることができました。

なので、最初すこし読みにくいかもしれませんが、
どんでん返しの1文のために頑張って読み進めて欲しいところです。

まだ本書を読んでなく、
ひっくり返った経験がないのであれば
ぜひ読んで欲しいところです。

これが36年前の作品だなんて信じられません!
それぐらい今読んでも違和感がないです。
真新しさを感じました。
(ミステリーをあまり読んでないからかもしれませんが)

それにしても14歳でこれを読んでいた芦田愛菜さん
すごすぎませんか!?
自分が14歳の時なんて遊戯王しかしてませんでした笑。

『十角館の殺人』は『そして誰もいなくなった』
アガサ・クリスティ著のオマージュ作品みたいです。
『まなの本棚』でも『そして誰もいなくなった』は
紹介されているので、
次は『そして誰もいなくなった』を読みたいです。

すっかりミステリーにハマってしまいました。

最後までお読みいただきありがとうございます。